社長インタビュー

嘘がない自分でいられるか。
あたり前のことを、まっすぐに。

(2025年5月30日に外部インタビュアーによるインタビューを行った内容を掲載しています)

ー 社長ご自身の経歴について教えてください。

拓進との付き合いは長く、もう25年になります。
高校を卒業後、2代目社長の元で3年間、スリーブ工事や職人補助のアルバイトをしていました。
そこから一度会社を離れ、機械工具の卸会社に就職し5年間営業を学び、その後復帰のオファーをお受けして復職する事になりました。現場にも入りつつ、少しずつ営業に比重を移し、営業部長、取締役、常務兼社長代行を経て、2024年11月から社長を務めています。私で6代目になりますが、創業以来、歴代社長は代々社員からの内部昇格で、世襲ではないんです。この点は、当社の誇れる文化のひとつだと思っています。

ー 仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

「この会社で働きたい」と思ってもらえること。それがすべての始まりだと思っています。競合との差別化とは“当たり前のことを、どれだけ愚直にやれるか”だと思うんですよね。挨拶をする、嘘をつかず、誠実であり、品質に責任を持つ。そんなシンプルな姿勢を徹底できるかどうか。設備業としての当たり前を徹底し、お客様に愛される会社でありたいと思っています。
仕事は品質が命です。高い品質で仕事を納めることが、会社の信頼に繋がります。当社では品質を守るための仕組みづくりとして、社内検査は厳格に実施し、時には抜き打ちチェックなどもしています。人は楽な方へ流れてしまうため、手が抜けないように導く。チェックリストを整備しマニュアル化することで、高い水準で均一化できるように努力しています。

ー 会社の雰囲気や人間関係についてはどうですか?

若い社員が多く、フラットで明るい職場です。社員との距離も近いですし、変に気を遣う感じもない。神谷会長もそういう雰囲気を作ってくれています。私は割とはっきり物を言うタイプなので、そういう性格の方は当社に合うかもしれません。正面からぶつかってくるような元気な方とか。また、横の繋がりも大切にしていて、BBQやゴルフなどの懇親会も定期的に開催しています。協力会社様も含めて、気持ちよく仕事ができる環境を作ることが、自分の役目だと思っています。

ー 取引先や社外の方との関係についてはどうでしょう?

社外の方ともいただいたご縁を大切にし、嘘のない、誠実な人間関係を心がけています。この業界では珍しい動きだと言われますが、ライバル会社となる同業他社の経営者さんや幹部の方と情報交換や交流の場を設け、友好的な関係を築かせていただいております。”会社の悩みは同業に聞け”という持論です。

ー 採用において伝えたいこと、求める人物像は?

一言でいえば、実力主義です。年齢や性別は関係ない。若くても実力があれば昇進します。実際に、20代で課長となった女性社員もいますし、中途入社でいきなり課長になった方もいます。学歴も経験も関係ありません。高卒でたたき上げの私が社長をやってるくらいですから(笑)。ただし、”嘘をつかないこと。挨拶をすること。人として当たり前のことができるかどうか”を重要視しています。正直、年功序列の文化が染みついている人には、当社の社風には合わないかもしれません。個性的な人でも、面白い人でも歓迎です。ポテンシャルを秘めた人に来てほしいと思っています。

ー 地域との関わりについてはいかがですか?

私自身、足立区の出身で、社員の大半も足立区出身です。地域の子たちから「地元にこんな会社があるんだ」と思ってもらえるような、誇れる存在になれたら嬉しいですね。足立区に育ててもらった会社として、毎年、微力ながら未来の子ども達への寄付もさせていただいています。これからも地域に恩返ししていきたいと思っています。

ー 今後、どんな会社を目指していきたいですか?

「愛される会社」が一番です。お客様にも、協力会社様にも、社員の家族にも、「いい会社だね」って言ってもらえる会社でありたい。そのためには、もっと多様性があってもいいと思っています。いずれは女性社長や外国人社長が生まれるような会社にしたい。見た目や肩書きではなく、実力と人間性で評価される。そんな会社を目指したいですね。